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不味いということ

「美味しい」・「美味しくない」という感情は、「食べられるもの」「食べられないもの」を決定する重要なシグナルだといわれています。
そして、「不味さ」には、生命の安全を守るために、有害な食べ物を排除するという役割があるとされています。


食品の「不味さ」には、2種類の不味さがあるとされています。
一つ目は、生得的に備わっている本能的な不味さです。
二つ目は、学習後の不味さです。

食品の「不味さ」のうち、『本能的な不味さ』には、これも2種類の本能的な不味さがあります。
生理的充足感のない不味さと、味覚嫌悪学習による不味さです。

『生理的充足感の無い不味さ』は、もっとも原始的な不味さで、生体を危険な食品から守ろうとする反応です。
いままで一度も食べたことの無い食べ物を避けるという、新奇恐怖の現象も本能的な不味さに含まれます。また、生理的に受け付けない不味さというものもあります。

『味覚嫌悪学習による不味さ』は、ある食べ物を摂取して不快感を感じたり体調不良を起こすと、その後、その食品を摂取したくなくなります。この現象が、味覚嫌悪学習です。
これは、有害な食べ物は二度と摂取したくないという本能に基づく反応です。

評判の悪い食品、マスコミなどで批判されている食品、異物混入や食品表示偽装などの情報が流れている食品、これらの食品については、味そのものに関係なく不味いと感じます。
この現象が、情報による不味さです。

国・地域・家庭で慣れ親しんだ味なら安心感を持って食べることができるけれども、自分の慣れ親しんだ食文化と違う味や食材と出会うと不味いと感じます。
人が感じる美味しい不味いという感覚は、過去の食経験や慣れに影響されるわけで、それが文化や食経験の違いによる不味さです。

人は同じものを食べ続けると変化のない食事に飽きが生じて、その食べ物を一定期間遠ざけたりします。それが、飽きによる不味さです。
人は、短期間の飽きを繰り返しながら、最終的には、その食べ物を好きになっていくといわれています。

美味しいと評判の飲食店の料理が、それほどでもない味の料理だったりすると、不味いと感じたりします。
期待していた味と実際の味が著しく違うと、違和感を覚えるわけです。これは、裏切られたことによる不味さです。

以上、4つの不味さは、後天的な学習や情報による不味さです。

 

≪参考までに≫

お客さんが「美味しい」と感じるコーヒーを提供するのがエカワ珈琲店の仕事ですから、人がどうして「美味しい」・「不味い」を区別しているのか、非常に興味を持っています。