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アフリカンベッド/African Beds

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コーヒー生豆の生産工程は、①コーヒー果実の収穫(採取)→②精製(処理)→③乾燥→④選別を経て、コーヒー生豆という商品が誕生します。

精製には、大雑把にナチュラル(乾式法)とウォッシュド(湿式法)という2つの処理方法が知られています。

 

コーヒー豆の乾燥方法 

採取して精製処理されたコーヒー豆は、集められて乾燥させます。乾燥方法としては、天日乾燥(自然乾燥)、機械乾燥、天日乾燥と機械乾燥の併用などが知られています。

天日乾燥(自然乾燥)の中の1つの乾燥方法として、アフリカンベッドを使ってコーヒー豆を乾燥させるという方法が存在しています。

ちなみに、一般的な天日乾燥(自然乾燥)は、パティオと呼ばれる広場(コンクリートなどで出来ている庭)にコーヒー豆を広げて乾燥させています。

コーヒー豆の乾燥が終了すると、脱穀機と研磨機にかけて、内皮と銀皮を除去してから選別作業を行って、品質検査に合格したコーヒー豆が商品として出荷されます。

 

アフリカンベッドでコーヒー豆を乾燥させると

アフリカンベッドは、アフリカ大陸のコーヒー生産地(特に東アフリカ)で採用されているコーヒー豆乾燥方法ですが、アフリカンベッドを使うとコーヒー豆の乾燥状態が良くなるということで、中米のスペシャリティーコーヒー生産農園でも採用する農園が増えているそうです。

そして、アフリカンベッドを使うコーヒー豆乾燥方法は、コーヒー豆の品質を向上させて、収益を向上させる最良の方法だと考えられているようです。

 

アフリカンベッドの特徴  

アフリカンベッドは、コーヒー豆を自然乾燥(天日乾燥)させるための棚のことで、木や金属製の枠を作って、そこに網のネットを張った構造をしているようです。

乾燥場にコーヒー生豆を平らに拡げて天日乾燥させる旧来の方法に代って、アフリカで開発されたコーヒー生豆を天日で乾燥させる方法です。

網のネットの下からも風が通るので、コーヒー生豆の乾燥状態が均一になると言われています。上手に乾燥させることができると、高品質のコーヒー生豆に仕上がるともいわれています。ただ、乾燥中にコーヒー生豆をかき混ぜる作業に手間がかかるという欠点もあるようです。

アフリカンベッドの設置場所として最適なのは、日当たりが良くて風通しの良いゆるやかな傾斜の丘陵の斜面が理想的で、水たまりが無くてトイレや家畜から離れていて強いニオイがしない場所だと言われているようです。

 

参考までに

参考までにですが、屋根をつけたアフリカン・ベッドで乾かしたコーヒー生豆を、「陰干しコーヒー」と呼んでいるようです。

 

www.cafedirect.co.uk

 

www.coffee-hat.com

 

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