霜害は「そうがい」と読みます。
高地で栽培されるコーヒーノキにとって、最も怖いのが霜害です。
ブラジルの南北回帰線以南地域のコーヒー農園や、高地のコーヒー農園で見られる降霜による被害をいいます。
高地で栽培されるコーヒーノキにとって一番恐ろしいのは、霜による災害です。
1975年、ブラジルでは霜害によって生産が半減してしまい、その影響でコーヒー豆の価格が高騰した話はよく知られています。
わずか一晩の霜のために、栽培地域全域が壊滅的な被害を受けます。
1975年、ブラジルでは、この霜害で20億本の木のうち、15億本が被害を受けて生産が半減してしまいました。
南半球のブラジルは、7月が真冬です。
この時期に、南極からの寒波とアンデス山脈からの寒気が、ブラジルのコーヒー生産地帯を襲いました。
強風が収まって、急激に気温が下がった晴天の日の夜明けに、霜がコーヒー農園を襲ってコーヒーノキを冷凍状態にしてしまいました。
そして、その翌日、今度は強い日差しを受けて、冷凍状態の葉の水分が温められたので、緑の葉が茶褐色となって落葉して、コーヒーノキが枯死してしまったと、「コーヒーの科学」という本に記載されています。