エチオピアを起源とする伝統的なコーヒーの品種で、流通しているコーヒー生豆の3分の2以上がアラビカ種のコーヒー生豆です。
アラビカ種のコーヒー豆は世界各地で栽培されているので、約70種類に及ぶ品種があります。そのほとんどは、ティピカ種とブルボン種という伝統的二大変種から派生しているとされています。
コーヒーの三大原種(現在は二大原種)の中で品質価値が最も高く、コーヒー生豆の生産量の4分の3以上を占めていて、世界各地で栽培され、多くの人に愛飲されています。
主な品種として、テピィカ、コムン、アマレーロ、ブルボン、カトゥラ、ムンド・ノーボ、カトゥアイ、マラコジーペなどが知られています。
香味が良いのですが、温度や雨、霜害、病虫害の影響を受けやすいので、各国で品種改良が繰り替えされています。
コーヒーという飲み物は、コーヒーノキと呼んでいるコフィア属の潅木(低木)になる果実から始まっています。
コフィア属には幾つもの種がありますが、そのうち商業的に重要なのはアラビカ種とカネフォラ種(通称ロブスタ)です。
そして、もっとも多く生産され、品質価値が最も高いとされている種がアラビカ種です。
アラビカ種の原産地は、エチオピアの南西高地、スーダン南東部のボマ高地、ケニア北部のマーサビット地区だと考えられています。
アラビカ種は自家受粉で、同じ遺伝子を持つ種子による繁殖ですから、先祖となるコーヒーノキとほぼ同じ性格のコーヒーノキが誕生します。