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ウォータードリップ

低温トリップ法、ダッチコーヒー、水出しコーヒーとも呼ばれています。

冷たい水で抽出する方法で、コーヒーの粉に冷たい水を一滴ずつ落としながら、時間をかけて抽出するコーヒーの淹れ方です。

 

細く粉砕したコーヒーの粉に、時間をかけて冷水を一滴ずつ落としながら抽出します。

別名、『ダッチコーヒーorウォータードリップ』。

いちばん上に水槽、真ん中にコーヒー粉を詰める抽出ろ過器、そして、いちばん下に抽出液を受ける容器の3点で構成されている点滴水抽出器で淹れるコーヒー。

 

オランダの植民地時代のインドネシアで、オランダ人が考案したコーヒーの淹れ方をヒントにして、京都の喫茶店のマスターが考案した淹れ方だと伝えられています。
その経緯から、「ダッチコーヒー」と呼ばれているのだと思います。

 

コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス)

コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス)

 

 旦部幸博さんの著書「コーヒーの科学、おいしさはどこで生まれるのか」に、京都コーヒーについての次のような物語が紹介されています。

京都のサイフォンコーヒーの老舗「はなふさ」のマスターが、あるコーヒー通が本に書いたインドネシアの淹れ方に興味を惹かれ、たった数行の記述を元に「幻のコーヒー」の再現に取り組みました。

そして、京都大の化学専攻の学生に協力を仰いで、医療器具の専門店で制作したのが、この「ウォータードリップ」と呼ばれる抽出器具だそうです。