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モンスーンマラバール/Monsooned Malabal

屋根をオープンにした倉庫にて、湿気の多いインドのモンスーンの風にあてて、短期間(2ヶ月~4ヶ月くらい)で熟成させたコーヒー生豆。

コーヒー生豆を湿気の多いモンスーンの風にさらして熟成させると、そのコーヒー生豆のボディー(豆の大きさ)が膨らんで酸味が減少するといわれています。

 

スエズ運河が開通するまで、インドで収穫精製されたコーヒー生豆は、アフリカ大陸の喜望峰周りで、数ヶ月を費やして帆船でヨーロッパに運ばれていました。

その間に、湿気と海の風にさらされてコーヒー生豆の性格が変化したのだと思います。

スエズ運河が開通して、熱帯の気候にさらされていない鮮度の良いコーヒー生豆が運ばれてくるようになっても、ヨーロッパの人たちは、そのコーヒー生豆に馴染むことができなかったのだと思います。

そこで、数ヶ月を費やしてヨーロッパに運ばれていた頃のコーヒー生豆を再現するためのコーヒー豆精製方法が考え出されました。

その精製工程を経たコーヒー豆が、モンスーンマラバール(モンスーンコーヒー)です。