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コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味しいのか/川島良彰、ポプラ社

 

   

「コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味しいのか」という書名につられて、何故なのか知りたくて購入しました。

コンビニコーヒーは1杯100円~150円、高級ホテルでコーヒーを飲むと1杯1000円くらいと、約10倍の価格差が存在しています。

 

高級ホテルのコーヒーは1杯の値段がものすごく高いのですが、1杯の値段が格段に安いコンビニコーヒーの方が格段に美味しいわけです。

理由は、ものすごく簡単明瞭です。

 

高級ホテルのコーヒーは、作り置きした煮詰まったコーヒーで、コンビニコーヒーは淹れたてのコーヒーだからです。

淹れたコーヒーは時間の経過とともに酸度が上昇して行くわけですから、当然の答えなのだと思います。

 

コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか (ポプラ新書)

コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか (ポプラ新書)

 

 

「コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味しいのか」の著者、川島良彰さんの実家は、静岡を拠点とする珈琲屋さん「コーヒー乃川島」で、ご本人は、大手コーヒー企業UCC上島珈琲の幹部社員でUCCが経営する農園の責任者だった方です。

2007年、51歳でUCC上島珈琲を退職して、コーヒー会社ミカフェートを東京で立ち上げています。

 

「コーヒー乃川島」は、エカワ珈琲店が自家焙煎コーヒー豆の小売販売を開始したころ、月刊喫茶店経営のコーヒー豆自家焙煎特集に登場していて、参考にさせて頂いた珈琲屋さんの一つです。

UCC上島珈琲は、エカワ珈琲店がコーヒー豆自家焙煎を開始した切っ掛けを作ってくれたコーヒー会社で、2002年頃まで、コーヒー生豆の主たる購入先はUCC上島珈琲でした。

 

その後、エカワ珈琲店は、2002年にUCC嫌悪症を突然発症してしまって、毎年、毎年、その症状は悪化して行き、十数年後の現在(2016年)、症状は慢性化してしまっています。

UCC上島珈琲の元幹部社員の方が著した「コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味しいのか」を読み終えて、エカワ珈琲店の慢性化したUCC嫌悪症が少しだけ回復したような気もします。

 

「コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味しいのか」は、エカワ珈琲店を含めて長年コーヒーの仕事に携わって来た者には、相当に中身の濃い内容を持っている本で、共鳴できる部分がたくさんあります。

「淹れたコーヒーは新鮮でなければ美味しくない」、「使用する焙煎コーヒー豆も新鮮でなければ、美味しいコーヒーは出来上がらない」と著者が語っているわけですが、この言葉は、コーヒー業界の一つの方向を指示して(さししめして)いるのだと思います。