ヨーロッパやアメリカでは、おそらく日本でもそうなのだと思いますが、中型や大型のコーヒー豆焙煎機でコーヒー豆を焙煎する場合、何種類かの銘柄のコーヒー生豆を焙煎前に混ぜ合わせて、それを何日間か保管して、混ぜ合わせたコーヒー生豆を、お互いに馴染ませてから焙煎する方法を採用しているのだと思います。
このブレンド方法を、混合焙煎(プレミックス焙煎)と呼んでいます。大量に焙煎する場合や、深く焙煎する場合に適した方法です。
単品焙煎(アフターミックス焙煎)は、それぞれのコーヒー生豆に適した焙煎方法で、別々に焙煎した後、その焙煎したコーヒー豆をブレンドする方法です。
日本の自家焙煎店では、この方法が主流です。
(ナイスカットミルの後継機、詳しくは「ネクストG」のページで)
混合焙煎と単品焙煎を比較すると、量的な処理に関しては、ブレンドコーヒーを作るのに適しているのは混合焙煎なのだと思います。
例えば、5種類のシングルコーヒー豆をブレンドする場合、混合焙煎は1回の焙煎でブレンドを完成させることができますが、単品焙煎の場合、各シングルコーヒーを1回ずつ、合計5回の焙煎作業が必要になります。
混合焙煎は大量生産・大量消費向きのブレンド方法で、単品焙煎によるブレンドは少量生産・少量販売向きのブレンド方法だと考えています。
ちなみに、エカワ珈琲店のこれまでの経験から、小型業務用コーヒー豆焙煎機を使って混合焙煎をするならば、2ハゼ以降の焙煎度合までコーヒー豆を焙煎加工すべきだと考えます。
1ハゼ~2ハゼの間の「中煎り」の焙煎度合なら、見た目にかからず、必ず『煎りムラ』が発生するだろうと考えています。