真空吸引式コーヒー抽出法。コーヒーサイフォンの原理です。
コーヒーサイフォンは日本独自の呼び方で、欧米では、ダブル・グラス・バルーン、あるいは、吸引式コーヒーメーカーと呼ばれているようです。
旦部幸博さんの著作「コーヒーの科学/ブルーバックス」から、コーヒーサイフォンの原理(バキュームメソッドの原理)を引用させて頂きました・・・
加熱されて膨張したフラスコ内の水がロト内に上がって浸漬抽出が行われ、火を消すとフラスコ内が負圧になり、コーヒー浸出液がフィルターでろ過されて戻ってくる仕組み
コーヒーサイフォン(ダブル・グラス・バルーン)の原型が発明された経緯を、伊藤博さんの「コーヒー事典/保育社」から引用させて頂くと・・・
スコットランドのロバートナピアーが、1840年頃、バキューム方式の抽出器の原型(ダブル・グラス・バルーンの原型)を考案したが、それ以降、同じ原理に基づくガラス製のグローブの器具が次々開発された。
1842年、フランスでバッシウ婦人は、上下二個のグラス・バルーンの器とその間を金属フィルターで連結し、蒸気圧の吸引作用によって抽出する器具を作り、特許を得た。ナピアー方式を一層簡略化したものである。
広瀬幸雄さん、星田宏司さんの共著「コーヒー学講義/人間の科学社」よりの引用です。
1840年、スコットランドの造船技師、ロバート・ナビアーによって、現在のサイフォンの原型である、バキューム式の浸漬用具が作られました。