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コーヒー醸造(or抽出)の歴史

コーヒーの果実を煮出して飲み始めたのが紀元1000年頃で、コーヒー豆の焙煎が始まったのは紀元1300年頃だと言われています。

コーヒー豆の焙煎ですが、初めの頃は土器(or陶器)で、その後金属製の鍋が使われるようになって、焙煎したコーヒー豆を乳鉢と乳棒で粉砕して熱湯で煮出して、コーヒー粉と一緒にものすごく濃厚なコーヒー抽出液を飲んでいたようです。

 

このコーヒーの飲み方ですが、ターキッシュコーヒーと呼ばれて21世紀の現在でもトルコなどで一部の人に愛飲されているようです。 

その後、中東では、濃厚な煮出しコーヒーの抽出液に砂糖などを添加して、飲みやすくしたタイプの煮出しコーヒーも登場します。

珈琲の世界史 (講談社現代新書)

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1700年代の中頃になると、嫌味な味を作り出す煮出しコーヒーの欠点を修正する方法として、コーヒー粉の残り滓とコーヒー抽出液(浸出液)を袋でろ過する方法がフランスで考え出されました。

1800年には、パーコレーターの原型が現れした。この世紀に醸造(抽出)器具の改良が繰り返されて、その結果として、サイフォンコーヒーやドリップコーヒーの基礎が確立されたと言われています。

コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)

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1700年代(18世紀)の珈琲は、お金持ちの楽しむ贅沢な飲み物で、庶民とは縁の無い飲み物でしたが、1800年代(19世紀)に入ると、不特定多数の大衆が楽しむ飲み物となって行って、珈琲の商業的重要性が高くなって行きます。

その結果として、コーヒーの風味、品種、品質などに対する関心が高くなって、コーヒーの科学的研究が急速に進んだと言われています。