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超臨界流体抽出法

超臨界流体について、Wikipedia/超臨界流体の説明を引用すると・・・。

超臨界流体(ちょうりんかいりゅうたい)とは、臨界点以上の温度・圧力下においた物質の状態のこと。気体と液体の区別がつかない状態といわれ、気体の拡散性と、液体の溶解性を持つ。

Wikipedia/超臨界流体

 

超臨界流体のはなし (SCIENCE AND TECHNOLOGY)

超臨界流体のはなし (SCIENCE AND TECHNOLOGY)

 

超臨界状態

物質を、臨界点以上の温度・圧力下に置くと、気体と液体の区別がつかない状態になって、気体の拡散性と、液体の溶解性を持つようになると言われています。

一般的に、温度・圧力が共に臨海値を超えた領域の物質の状態を超臨界状態と呼んでいます。

気体とも液体とも言えない第3の流体という超臨界流体の特性を利用して、天然物中からの有効成分の抽出や好ましくない成分の除去が行われています。

 

超臨界流体の性質

超臨界流体は、気体の拡散性と液体の溶解性を持っているので、抽出材料への浸透性に優れていて、溶質(溶液中にとけ込んでいる物質)の速やかな拡散を可能にすると言われています。

低圧のガスにはほとんど溶解(物質が液体にとけ込むこと)しなかった溶質も、超臨界流体には溶解するようになって、その溶解度は、圧力や温度の変化によって著しく変化すると言われています。

 

超臨界流体抽出の使われ方

食品や医薬品を対象とする超臨界流体抽出には、二酸化炭素を利用する超臨界流体抽出が利用されていて、食品工業の分野では、コーヒー生豆中のカフェインの除去、ホップエキスやフレーバーの抽出に二酸化炭素を利用する超臨界抽出が応用されています。

また、ニンニクの臭気成分や機能性食品の有効成分の抽出などに使用されています。

る。それ以外にも、動植物性脂肪の抽出、食品色素の精製、醸造製品の濃縮と風味保全、天然果汁飲料の酵素失活や風味保全に応用されているようです。

 

超臨界二酸化炭素が使われる理由

超臨界二酸化炭素が食品や医薬品を対象とする超臨界流体抽出に利用される理由として、以下のような理由があげられます。

(1)二酸化炭素の臨界温度は31度と常温に近いので、熱に不安定な物質の抽出に適している。(分子を破壊せずに活性を維持した状態で抽出できる)

(2)不活性で、引火性・化学反応が無くて、人体に対して無害。

(3)価格が安くて、純度の高いガスの入手が容易