「Bacterial Blight of Coffee」を日本語に翻訳すると、「コーヒーの斑点細菌病」と訳すのだと思います。
ある辞書には、「湿って、冷たい状態の時にしばしば発生するコーヒーの病気」と書いてあります。
コーヒーのバクテリアル・ブライト(Bacterial Blight of Coffee)、そのコーヒーの病気は、植物病原菌の一種であるシュードモナス・シリンゲ(Pseudomonas siringie )が原因で発生します。
コーヒーノキの葉や小枝を枯れさせる病気で、東アフリカや南アメリカのコーヒーノキで発生したことがあります。
【症状】
まず、葉に黒褐色の水浸状斑点が発生して、それが全体に拡がります。
そして、葉は壊死して、縮葉して内側に丸くなって巻きつきますが、コーヒーノキに付着した状態で残ります。
若い枝の軸芽は、バクテリア・ブライトによる感染症の影響を受けやすくなっています。
枝の先端が黒ずんで焦げたように見えるのが、バクテリアル・ブライト(斑点細菌病)の最も典型的な症状です。
【感染と天候】
コーヒーのバクテリアル・ブライトは、エルゴン山やケニアのソライ地区・ニエリ地区の周りのように標高の高い地域で発生するコーヒーの病気です。
このコーヒーの伝染病は、ほとんどの場合、気温が相当に低かった夜の後に発生します。
雨嵐の後などには、雨嵐によってコーヒーノキに出来た傷口から細菌に感染するので、最も頻繁に発生します。
雨によって湿り気を帯びた葉は、感染に必要な水分を供給するので、細菌による感染を助長します。
このコーヒーの伝染病に最適な温度は、12~25度くらいです。
(温度の相対的な持続時間>=70%が、厳しさレベル1~5に達するのに必要な日数)
【伝播モデル】
ケニアでのバクテリア・ブライトの伝播は、2月中は非常に低いのですが、2月の終わり頃から、雨の降り始める3月のはじめ頃ともなると増加すると、岸さんが報告しています。
【参考/ネタ元】