ECXは、Ethiopian Commodity Exchange(エチオピア商品取引所)の略称。
エチオピア出身で世界銀行で長年働いていたEleni Zaude Gabre-Madhin(エレーニ・ガブレ・マディヒン)さんの働きかけによって生まれたエチオピア政府主導の農作物取引市場が、エチオピア商品取引所(ECX/Ethiopian Commodity Exchange)だと理解しています。
エチオピアで食料危機や農民の生活が困窮しているのは、農作物流通のかなめである市場が未発達だからで、市場機能が充実すれば、みんなが幸せになれるとする発想から生まれた仕組みだと理解しています。
エチオピア経済に占めるコーヒー豆取引の比率は大きいわけですが、そのコーヒー豆についても、エチオピア商品取引所を経由しなければ輸入が難しいと伝えられています。
エチオピア商品取引所は、エチオピアで収穫されるコーヒー豆全ての価格を均一に上昇させようと、品質管理等に取り組んでいるわけですが、消費する側からすると、生産者や農場を把握できないという問題があって、海外におけるエチオピア産コーヒー豆のブランド力が落ちてしまうというリスクもあって、それが課題だとされているようです。