コーヒーとコーヒーを飲んでいる人の健康状態との関係については、これまで、相当に広範囲に渡る科学的な調査が実施されてきました。
そして、医学の世界では、適当量のコーヒーを飲用することは、個々人の健康状態に基本的に良好な影響を与えると理解されるようになっています。
医学の世界では、コーヒーの飲用は比較的に有益であるとされているわけです。
2012年に発表された、アメリカ国立衛生研究所と米国退職者協会の「食事と健康に関する」合同調査は、コーヒー飲用と死亡リスクの関係を分析しています。
それによると、消極的にですが、コーヒーの消費量と死亡リスクは相互に関係していると分析しています。
コーヒーを飲んでいる人よりも、コーヒーを飲んでいない人の方が、比較的に死亡リスクが高くなっていたわけです。
研究に従事していた人たちによると、この結果は長期的な摂取パターンを反映していない可能性もあるということです。
同じく2012年に、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンでも、この調査研究を掲載しています。
ハーバード公衆衛生大学院にて、22年間進行中の研究に従事している研究員は、コーヒーを消費することのリスクと利点の総合収支は、利点の方が勝っていると述べています。
コーヒーについての飲用と健康に関する研究ですが、何れの研究においても、コーヒーを飲用することによる明確な健康上の利点については、不明瞭です。
もちろん、何れの研究においても、コーヒーを飲用することによる健康への潜在的な悪影響についても、何一つ明瞭になっているものがありません。
【ネタ元】
Coffee - Wikipedia, the free encyclopedia
≪参考≫
■コーヒーを飲む人は死亡リスクが低い/米国国立癌研究所(日本語版)
■The New England Journal of Medicine/日本語版