ドライプロセスで精製した酸度の低いコーヒー豆によくある、複雑なカビのような臭い。
腐敗したウォッシュドコーヒーにしばしば出現する、土のような、汚れているようなニオイ。
湿った土のような、あるいは、土から収穫してすぐの取れたてのジャガイモのような香り。
コーヒー豆の収穫の過程で、土の中のカビが付着している可能性もあるのですが、必ずしも否定的なキャラクターでは無いのかもしれません。
アーシー(Earthy)な香りは、インドネシア産のセミウォッシュドで精製処理されたコーヒー豆で、時々、発見される香りなのだそうです。
ジャワ島、スマトラ島、ラウェッシュ島は、インドネシアのコーヒー生産地として知られています。インドネシアで生産されるコーヒー豆の大半は、独特なセミウォッシュドの精製方法が採用されています。
インドネシア産のコーヒー豆が持つアーシー(Earthy)な香り、独特のスモーキーフレーバーやトーストフレーバーは、多くのコーヒー愛好家に支持されています。特に、やや深めに焙煎した時の風味を好むコーヒー愛好家が多いようです。
コーヒー生豆の精製工程において、コーヒー生豆をコンクリート、石、レンガ造りの綺麗に清掃されたパティオ(庭)で乾燥させるのではなくて、土の上で乾燥させたとすれば、土のニオイ(アーシーテイスト/ earth taste)がコーヒー生豆にしみ込む可能性が高いのだと思います。
少しでも土の味(アーシーテイスト/ earth taste)を感じるコーヒーは、フレーバーに欠陥を持つコーヒーですが、その少しだけ土の味(アーシーテイスト/ earth taste)を感じるコーヒーを好む人も存在しています。
あるブラジルの農家は、毎年、土の上で乾燥させたコーヒーを称賛するアジア人バイヤーのために、土のニオイをつけることのできるパティオでコーヒーを乾燥させているという話もあります。
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