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スターバックスにもエイジングコーヒー登場

『エイジッド・スマトラ・LOT523』、それが5年の歳月を費やしてスターバックスが作り上げたエイジングコーヒーの銘柄名です。


ウッディーな香りとリッチでスパイシーな風味、他のコーヒーでは味わえない濃厚な蜂蜜に似た滑らかな舌触り、フルボディーで味わえるエキゾチックな香味。
それが、スターバックスのエイジングコーヒーの特徴だとされています。
 
スターバックスのエイジング担当者は、「この香りに最初に触れた瞬間は、特別な体験として今でも忘れられない」と語っています。

 
20年以上前の日本のコーヒー業界では、エイジングコーヒーの持つ、何ともいえない素晴らしいボディー感については、当たり前の事として語られていました。
その後、いつのまにか、新鮮なコーヒー生豆の香味でなければということになってしまっています。
 
コーヒーの香味を貪欲に追い求めているアメリカのコーヒー業界では、ロースター向けの事典に「AGED COFFEE」の項目があるわけです。
だけど、日本のコーヒー事典には、あまり取り上げられていないように感じられます。
活況を呈しているアメリカのコーヒー業界と、下降線を描いている日本のコーヒー業界の違いなのかもしれません。
 
エカワ珈琲店の場合、何回もコーヒー生豆のエイジングに挑戦して、何回も失敗を繰り返しているわけで、単純にコーヒー生豆を保存して置くだけでエイジングが成功するのは、「運」が良いときだけだと理解しています。
やはり、コーヒー生豆のエイジングは、それなりの理論が必要なのだと思います。
 
で、スターバックスのエイジングチームが、どのようにしてコーヒー生豆のエイジングに挑戦したのだろうかと、調べられる範囲内で調べてみました。
 
活況を呈しているアメリカのコーヒー業界では、消費者の求める香味の多様化に対処すべく、貪欲に新しい香味を追い求めています。
アメリカのコーヒー業界では、何年間か、だいたい3年から5年の期間、専用の倉庫で寝かせたコーヒー生豆を使用すると、風味の素晴らしいボディー感のあるコーヒー飲料ができる可能性があることも知られているみたいです。
 
でも、全てのコーヒー生豆が、エイジングによって、そのようなボディー感を持つわけでは無いとされています。
一番、エイジングに向いているコーヒー生豆は、インドネシア産のアラビカコーヒーだと考えられているわけです。
そして、コーヒー生豆の熟成期間は、ウォシュド・セミウォッシュド・アンウォッシュドによって違ってくると考えられています。
 
ということで、スターバックスのエイジングチームは、買い付けた特別なエイジング用のコーヒー生豆を、シンガポールのエイジング専門倉庫で熟成することにしたそうです。
そして、1年間に何回も何回もテイスティングを繰り返しながら、最高の瞬間を待ち続けて、5年後に、おどろくべき結果を手にしました。
それが、素晴らしい風味・ボデイー感を持つ『エイジッド・スマトラ・LOT523』なのだそうです。
 
スターバックスのエイジングスタッフは、そのようにして、『年齢とともに、素晴らしくなって行くこともある』という格言が、コーヒーの生豆にも適用することができることを発見したのだそうです。


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