食品乾燥剤は水分を吸湿したのち、水蒸気圧が低いほど、吸湿力が強くなります。
吸湿速度は、吸湿力と比例します。
粒度をなるべく小さくして、多孔質にして、表面積を大きくすると、吸湿速度が速くなります。
吸湿容量は、吸湿剤が水蒸気で飽和するまでの吸湿量です。
その容量が大きいほど、少しの吸湿剤で、たくさんの水分を吸い取ることができます。
化学反応を利用した吸湿剤は、吸湿容量が大きくなりますが、吸着・収着現象を利用した吸着剤は、吸湿容量が小さいという特徴があります。
しかし、化学反応を利用した吸湿剤は、水分に溶けるものが多いので、食品の吸湿には不適当だと考えられています。
食品用の吸湿剤としては、シリカゲルがよく使われます。シリカゲルの吸湿は、主として、収着ですから、温度によって吸湿量が変化します。また、使用条件を間違うと、多量の水分を放出することもあります。