花王のホームページの「コーヒークロロゲン酸、脂肪消費の働き」によると、食べ物に含まれる脂肪は、胃・十二指腸を経て小腸に入り、そこで分解されて血管に入って体内の各組織に送られるとあります。
そして、肝臓や筋肉の細胞内にあるミトコンドリア内の酵素の働きで、体内の脂肪が燃焼してエネルギーに変換されるそうです。
コーヒーに含まれているクロロゲン酸は、ミトコンドリアへの脂質の取り込みを活性化する働きをするそうです。
ウィキペディアの項目「クロロゲン酸」によると、コーヒーポリフェノールであるクロロゲン酸は、コーヒー生豆中に5~10%含まれていて、ラットを使っての実験では食後の血糖上昇の抑制効果が認められ、コーヒーをよく飲む人たちでは糖尿病発症のリスクが低くなる傾向が見られたと記載されています。
もちろん、クロロゲン酸はポリフェノールですから、過剰に摂取すると便秘になる可能性もあると記載されています。
「Health Food Post」の「Chlorogenic Acid from Green Coffee Beans」によると、コーヒー生豆抽出物であるクロロゲン酸が、高血糖値と体重のコントロールを助ける働きがあるかも知れないとする研究報告が、ペンシルベニア州スクラントン大学のジョーヴィンソン教授らによって発表されたとあります。
以上のように、アメリカでも日本でも、コーヒークロロゲン酸は注目を浴びています。
特にアメリカでは、テレビ番組や宣伝の影響もあって、コーヒー生豆抽出物であるクロロゲン酸に注目が集まっているようです。
コーヒー生豆抽出物であるクロロゲン酸は、化学的合成品以外の食品添加物の酸化防止剤として登録されていて、食品原料としての使用歴が長いので、比較的に安全な食品素材なのかもしれません。
和歌山市には、コーヒー生豆からクロロゲン酸を抽出して粉末化した製品を製造している化学会社があります。
製品名は「カフェノール」です。
エカワ珈琲店は、その「カフェノール」を購入して、現在、いろいろと試しています。
エカワ珈琲店は自家焙煎のコーヒー屋ですから、健康や体重の減少などといった機能性を強調する商売を営むには無理があります。
それに、毎日、毎日、何杯もコーヒーを飲んでいるのに、どちらかといえば太ったコーヒー屋ですから、コーヒークロロゲン酸が体重を減少させるという話を100%信用することができません。
ということで、エカワ珈琲店は、コーヒー生豆抽出物であるクロロゲン酸の機能性に注目するのではなくて、食品添加物の酸化防止剤としての能力に注目して行こうと考えています。