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コーヒーを1日3杯~5杯飲むと

煎りたての焙煎コーヒー豆を使って淹れたコーヒーを、一日に3杯~5杯飲むとアルツハイマーのリスクを軽減できるという話が、最近、ヨーロッパなどで話題になっているようです。

話題になっているのは、毎日、規則正しくホットコーヒーを飲むと、老人性痴呆症の発生リスクが20パーセント減少する可能性もあるとする研究です。

 

特に、アルツハイマー型認知症の臨床前段階においては、煎りたての焙煎コーヒー豆を使って淹れたコーヒーが、認知機能の保存に効果があるかもしれないとする報告があるようです。

 

新鮮な魚、新鮮な野菜、新鮮な果物、それに赤ワインで構成されている地中海料理が、アルツハイマー症状の進行を抑制する効果があるとする研究報告も存在しています。

地中海料理に含まれている化学成分、ポリフェノールとカフェインが、アルツハイマー症状の進行を緩和する効果があるかもしれないと考えられているわけです。

 

ポリフェノールとカフェインという化学成分ですが、煎りたて焙煎コーヒー豆を使って淹れたコーヒーには、相当大量に含まれています。

地中海料理にアルツハイマー予防の効果が認められるのなら、煎りたて焙煎コーヒー豆を使って淹れたコーヒーにも同様の効果があって当たり前なのかもしれません。

 

ということで、生涯における適当量のコーヒー消費が、アルツハイマー病に冒されるリスクを軽減してくれるという疫学的研究も存在しているようです。

ロッテルダムのErasmusメディカルセンターのArfran Ikram 博士は、1日に3杯~5杯のコーヒーを飲むことで、アルツハイマー症状の発生リスクが相当割合減少すると発表していると伝えられています。

 

コーヒーのポリフェノール成分であるクロロゲン酸のアルツハイマー予防効果については、これまでも議論されてきましたが、カフェインのアルツハイマー予防効果についての議論を、エカワ珈琲店は聞いたことがありません。

 

そのカフェインについてですが、最近、神経変性疾患の原因となるアミロイドの蓄積を防ぐ効果があるとする研究報告が伝えられています。

しかし、煎りたての焙煎コーヒー豆で淹れたコーヒーにポリフェノール成分とカフェインが多量に含まれているとしても、それで、アルツハイマー症状の発生を完全に抑制できるとは断言できないようです。

まだまだ、研究を続ける必要があるのだと思います。

 

日本もそうなのですが、ヨーロッパの国々でも65歳以上の高齢者が急速に増えつつあります。

65歳以上の高齢者のヨーロッパ人口に占める割合ですが、現在(2014年)の15.4%から、2025年には22.4%に増加すると言われています。

日本では、すでに4人に1人は65歳以上です。(2015年の統計資料)

 

アルツハイマー病で苦しんでいる人の数は、全世界で2600万人以上で、その大半は65歳以上の高齢者だといわれています。

 

煎りたての焙煎コーヒー豆を使って淹れたコーヒーでアルツハイマー症状のリスクを軽減できるのだとしたら、手作りの「煎りたて新鮮香りの良い焙煎コーヒー豆」を製造販売しているエカワ珈琲店も、商売を通じて社会に恩返しができるかもしれません。

 

【参考】