ブラジルのブルボンサントスは、高品質で中庸の香味を持つブルボン種のコーヒー豆です。通常、サントスの港から出荷されています。
このサントス港から輸出されるコーヒーを、ブラジル・サントスという市場名で呼んだりもしています。
ブルボンサントス
ほとんどのブルボンサントスは、ミナスジェライス州、サンパウロ州の海抜600m~1200mの地域で栽培されています。
これらの栽培地は、テラローシャと呼ばれる肥沃な土壌の地域だといわれています。
これらの地域で収穫されるブルボンサントスは、標高の低い場所で栽培されるので、比較的に酸味の少ない傾向があります。
ブラジル・サントス・№2は、ブルボンサントスの最高格付けのコーヒー豆として知られています。
良質のブルボンサントスは、酸味が少なくて、軽めのマイルドなボディーを持っていて、好もしいアロマを持っています。
ブルボンサントスの歴史
ブルボンサントスはアラビカ種のコーヒー品種で、インド洋の真ん中に位置するレユニオン島(旧ブルボン島)にイエメンから移植されたコーヒーノキの子孫といわれていて、比較的に小粒のコーヒー豆です。
レユニオン島(旧ブルボン島)から移植されたコーヒーノキですが、1800年代の後半には、ブラジル全体で栽培されるようになって、その後、ラテンアメリカ全体に栽培地が拡大して行きました。
ちなみに、レユニオン島は、マダガスカル島とモーリシャスの間にある島で、現在(2019年)ではブルボン島と呼ばれていて、ブルボン種の発祥の地として知られています。
ブルボンサントスの特徴
伊藤博さんの著作「珈琲を科学する/1997年時事通信社刊」に以下のように記されています。
ブルボン島原産、ティピカ種突然変異でできた小粒丸みの豆で長S字形のセンターカットを持つ。
香りがよく、ブルボン・サントスに代表されるブラジルの良品種。
収穫率もかなり高いが、より生産性の高いムンドノーボ、さらにカトゥアイに植え替えられて減少傾向。
コーヒー品種
コーヒーノキには幾つもの種がありますが、20世紀の末頃の日本では、その幾つもある種の中で、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種を三大原種と呼んでいました。
三大原種の中でアラビカ種が一番好まれているのですが、そのアラビカ種には、ティピカ、ブルボン、ムンドノーボ、カトゥアイ、カトゥラ、マニゴジペ、コムン、アマレーロ、カティモールと、いくつもの品種が存在しています。
ブルボンは、アラビカ種の中の一つの品種です。
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