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直火型焙煎機、半熱風式焙煎機、熱風式

直火型焙煎機は、回転ドラム(釜)の真下にガスバーナー(熱源)があります。

回転ドラムが網状になっていて、孔がたくさん空いていて、ガスバーナーの火が、直接、その孔から回転ドラムの内側に入り込んでコーヒー豆に当ることもあるので、「直火式」とも呼ばれているのだと思います。

 

エカワ珈琲店の直火式焙煎機は、大まかに、コーヒー豆を入れる回転ドラム(シリンダー)、熱源としてのガスバーナー、回転ドラム内の空気の流れを調節する排気ダンパー、焙煎が終了したコーヒー豆を冷却する冷却装置、焙煎機の排気筒とつながっているサイクロン(集塵装置)からなっています。

 

コーヒー豆の焙煎機として、直火式、半熱風式、熱風式の3種類の焙煎機がよく知られていますが、エカワ珈琲店のようなコーヒー豆自家焙煎店で使用している焙煎機は、普通、直火式か半熱風式のどちらかだと思います。

 

直火式は、回転ドラムに網目状の穴が開いていて、火が直接、コーヒー豆に当たる方式です。

半熱風式は、コーヒー豆に直接火が当たらないように、回転ドラムの穴が鉄板で覆われていて、熱は回転ドラムの鉄板を通して、あるいは、回転ドラムの後方から入ってくる熱風を吸引してコーヒー豆を焙煎する方式です。

 

熱風式は、燃焼室が別に設けられていて、そこから回転ドラムに熱風を送り込んでコーヒー豆を焙煎する方式です。

大規模工場で使用される焙煎機は、大体が熱風式で、コンピューターで制御された熱風が、燃焼室から焙煎機本体に送られているのだと思います。

 

直火式の焙煎機は、コーヒー豆に直接、熱源の火が当たるので、上手く焙煎できなければ、コーヒー豆の外側だけが焦げてしまって、コーヒー豆の内部で焙煎が進行していないこともあって、深く焙煎すると、煙のニオイが焙煎コーヒー豆にこもっていたりします。

焙煎技術が必要で、コーヒー豆の膨らみ具合も少し悪いという欠点があるのですが、そのコーヒー豆が持っている味や香りを引き出すのには、最適の焙煎機だとする評価もあります。

 

半熱風式の焙煎機は、熱源の火が直接コーヒー豆に当たらないので、香ばしい香りが出難いという評価もありますが、焙煎のコントロールが簡単で、マイルドで均一的な香味のコーヒー豆に仕上がって、コーヒー豆の膨らみ具合も良いとする評価が一般的です。