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コーヒーサイフォン(珈琲用語)

蒸気圧を利用したフラスコ型のガラスの抽出器具で、ロート、フラスコ、フイルターなどで構成されています。

蒸気圧で、フラスコからロートへとお湯が上昇して、ロート内でコーヒーの粉と接触して、それが再び、下のフラスコに落ちてくるという抽出器具です。

 

HARIO (ハリオ) コーヒーサイフォン テクニカ 3杯用 TCA-3

HARIO (ハリオ) コーヒーサイフォン テクニカ 3杯用 TCA-3

 

 

コーヒーサイフォンは、2つのガラス容器を使って、蒸気圧を利用してコーヒー淹れる器具で、蒸気吸引式のコーヒー抽出器具です。

コーヒーサイフォンは、1830年代にドイツで発明されたとする説や、1840年イギリスのロバート・ナピアーが考案したとする説が伝えられています。

日本には、大正時代に紹介されたといわれています。 

 

コーヒーサイフォンのコーヒー抽出原理については、ウィキペディア(日本語版)の説明を引用させて頂きます。下記のとおりです。

下側の容器を加熱して沸騰させ蒸気圧による加圧により上側の容器へ湯を移動させ、コーヒー豆の粉からコーヒーを抽出する。次に、下側の容器への加熱を中断し冷却すると水蒸気から水への凝結により減圧が起き、大気圧により上側の容器から下側の容器に抽出されたコーヒーが押し戻される。この時、濾過布による濾過によりコーヒー豆の粉が分離される。

ウィキペディア(日本語版)/コーヒーサイフォン

 

コーヒーサイフォンは、上部のロートと下部のフラスコが管で連結した形で使用されていて、上部のロートにはコーヒー粉を、下部のフラスコには水(お湯)をセットします。

フラスコを加熱することによって、フラスコ内部の熱湯は管を通って上昇して、ロート内のコーヒー粉と接触する仕組みになっています。

そして、加熱を中止するとフラスコ内は真空状態(圧力が減少する)となるので、上部のロート内のコーヒー浸出液をフラスコに吸引します。

 

サイフォンでコーヒーを淹れる時には、コーヒー粉とお湯との接触状態と接触時間に注意を払う必要があると考えられています。

コーヒー粉とお湯との接触状態を良好にするために、浮き上がっているコーヒー粉をスプーンでほぐすようにして、十分に均等にかくはんしなければなりません。

 

また、かくはんする時間が長くなると、コーヒー成分の分解が発生して濁りが生じる可能性が高くなって、かくはん時間が短いとコクの少ないコーヒーが出来上がると考えられています。

加熱を中止するタイミングやロートとフラスコを連結する管の状態も、コーヒーの香味に影響を与えると考えられています。