江川珈琲店の珈琲用語集

エカワ珈琲店の独断と偏見で用語選定して、独断と偏見で記述している珈琲用語集

 

オマールの発見伝説

アラビア半島のイエメンでコーヒーが発見されたとする伝説。

シェイク(orシーク)・オマールという回教僧がコーヒーを発見したという伝説で、シェイクはアラビアの族長の称号だとされています。

 

広瀬幸雄さんと星田宏司さんの共著「コーヒー学講義/人間の科学社」の記述を引用させて頂くと・・・

珈琲の伝説の中で、もっともよく知られているのは、シェイク・オマールに関するものです。

彼は、貴重な飲料、すなわちコーヒーを発見した栄誉のために、聖職者として崇められるにいたりました。

 

モカを追放されたオマールは餓死しそうになったわけですが、その時、すばらしい羽根の鳥が木にとまるのを見て、その鳥の方へ走って行くと、鳥がとまっていた木には花と実がなっていました。

それがコーヒーの果実で、その果実の種(コーヒー豆)を煎って煮出して飲むと、香りの良い素晴らしい飲み物が出来上がったそうです。

 コーヒーによって元気を取り戻したオマールは、そのコーヒーで多くの人たちの病気を治したので、モカに呼び戻されたて、聖人として寺院を寄進されたという伝説がオマールのコーヒー発見伝説です。

 

 旦部幸博さんの著作「珈琲の世界史」曰く、世間に出回っているコーヒーの本を読むと、コーヒーとヒトとの出会いについては、『ヤギ飼いカルディー発見説』と『シェーク・オマール』発見説の2つのエピソードが知られていて、改変されたバージョンが幾つもあるとのことです。

これらの発見伝説は、いずれも史実では無くて、説話や民間伝承の類だとする17世紀半ばに著された文献が残っているとのことです。

珈琲の世界史 (講談社現代新書)

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  • 作者:旦部幸博
  • 発売日: 2017/10/18
  • メディア: Kindle版