アメリカでは、コールドブリュー(水出し)コーヒーが人気になっていて、2010年代に入ってから3倍以上需要が増加していると報じられています。
特に、窒素ガスを利用してビールのように泡立たせるニトロコーヒー(orドラフトコーヒーor窒素コーヒー)の人気が、その需要を後押ししているとも報じられています。

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コールドブリューコーヒーはミルクとの相性が抜群だと言われていて、コールドブリューコーヒーと乳製品との組み合わせで、色々なコーヒーメニューを作り出すことが出来ると期待されているようです。
コーヒーの酸味成分ですが、熱いお湯には溶けやすくて、冷たい水には溶け難いと言われています。ですから、冷水で淹れるコールドブリュー(水出し)コーヒーは、嫌な酸味を感じさせない口当たりの良いコーヒーになるとも言われています。
アメリカで流行しているコールドブリューコーヒー(水出しコーヒー)の淹れ方です。
冷たい水に焙煎コーヒー豆粉砕物(顆粒)を約12時間浸漬させておく淹れ方ですから、ボディー感と甘味を感じるコーヒーが出来上がるだろうと推測しています。
また、熱いお湯で淹れたコーヒーは、温度の変化や時間の経過に伴って風味が変化しますが、冷水で淹れるコールドブリューコーヒーは、もともと冷たいわけですから、温度の変化は関係ありません。
そして、時間の経過に伴う風味の変化もゆっくとしているので保存に適しているとも言われています。
酸味成分の抽出量が少ないので、それに起因するコーヒー液の劣化はほとんど無いと思いますが、その酸味成分の抽出量が少ないという部分が、コールドブリューコーヒーの欠点にもなっているようです。
スペシャリティーコーヒーと呼ばれるコーヒー豆には高地産のコーヒー豆が多くて、高地で栽培されるコーヒーは、そのクリーンでフルーティーな酸味(明るい酸味)ゆえに高付加価値が付いているわけですから・・・。
また、焙煎コーヒー豆粉砕物(顆粒)を、10時間くらいから12時間くらい冷水の中に漬けておくわけですから、その間、空気と触れ続けることでコーヒー成分の酸化が進行していると考えられます。
他に、コールドブリューコーヒーは、冷水を使って時間を費やしてコーヒーを淹れるわけですから、焙煎日からある程度以上日数が経過している古い焙煎コーヒー豆を使っていれると、コーヒー成分の抽出量が少なくなる可能性があります。しかし、これは欠点では無いと思います。
「新鮮な焙煎コーヒー豆を使う」というのは、もう当たり前の事になっているわけですから。
【参考】