江川珈琲店の珈琲用語集

エカワ珈琲店の独断と偏見で用語選定して、独断と偏見で記述している珈琲用語集

 

カルディー

カルディーは、有名なコーヒーの発見伝説のうち、コーヒーのふるさとエチオピアでコーヒーが発見されたという伝説の主人公の名前です。

山羊飼い人のカルディーが、ヤギがコーヒーの実を食べて興奮している様子を見て、コーヒーを発見したという伝説が、『カルディーのコーヒー発見伝説』です。

 

2つのコーヒー発見伝説 

珈琲と人類の出会いについての伝説のうち、よく知られている珈琲発見伝説は、オマールの小鳥による発見伝説とカルディーの山羊による発見伝説です。

そのうち、カルディーと山羊の珈琲発見伝説は、発見された場所がコーヒーの原産地アビシニア高原(エチオピア)ということで、幾つかある珈琲発見伝説の中で一番信ぴょう性が高いのかもしれません。

 

カルディーのコーヒー発見伝説 | オールアバウトコーヒーでは

カルディーのコーヒー発見伝説には、幾つかのバージョンがあります。その中で一番ポピュラーな伝説は、オールアバウトコーヒーで紹介されている以下の伝説です。

アビシニアのアラビア人山羊飼カルディーが、修道院の院長に愚痴をこぼした。山羊飼は、世話を任せられている山羊が、牧草地付近の灌木の実を食べると、何時になく浮かれて騒ぎ廻るという。

その修道院長はその事実を確かめ、自分でも木の実の効力を試してみることにした。食べてみると、頭がはっきりして気分が浮き立ってくる。そこで、彼は木の実を煮て、その煮出し汁を飲むようにと修道僧たちに申し渡した。おかげで、その後修道僧たちは、居眠りもせずに夜の礼拝を続けられるようになったという。

この「眠らぬ修道院」のうわさが広まり、その不思議な木の実は「すぐさま王国中でもてはやされ、そして時を経るうちに他の国々、さらに東方の地でも飲まれるようになったと伝えられる。

コーヒーのすべて(角川ソフィア文庫)37ページ~38ページ

www.ekawacoffee.work

 

関口一郎さんのコーヒー伝播史 | 珈琲発見の伝説

銀座ランブルの創業者関口一郎さんはコーヒー豆自家焙煎の先駆者で、年老いた珈琲豆焙煎屋などにとっては、珈琲の神様のような存在です。その関口一郎さんの著作に、いなほ書房から発刊された「コーヒー伝播史」があります。その「コーヒー伝播史」から、カルディー発見伝説の部分を引用させて頂きました。

エチオピアの羊飼いカルディーは、自分の飼っている羊が時折興奮して騒ぎ、夜も眠らずにいることに気付いた。

注意してみていると、ある灌木の赤い実を食べたときに、この現象が起こることがわかった。不思議に思い、自分もその実を食べてみると、大変おいしく、気分も爽快になった。

それを、近くの回教寺院の役僧に話したところ、役僧も試し、確かに羊飼いの言い分に間違いないことを認めた。

こうして、役僧たちは、この野生の灌木の実を、大いに利用することになったのである。

 

コーヒーが廻り世界史が廻る | カルディの物語

 20何年間に渡ってロングセラーを続けている臼井隆一郎さんの名著「コーヒーが廻り世界史が廻る」からの引用です。

カルディが、ある時、山羊を新しい牧草地に連れて行くと、山羊が興奮して、夜になってもいっこうに寝つこうとしない。困ったカルディは近くの修道院に相談に出掛ける。修道院長のスキアドリが調べてみると、山羊がある灌木の実を食べているのが分かった。

彼はその実をいろいろに試しているうちに、ある時、ゆでて飲んでみた。するとその夜、寝入ることができずに、あることを思いつく。

修道院では夜の礼拝を行っていたが、修道僧の中には居眠りする者もいる。そこで修道院長はその飲み物を彼らに飲ませたのである。効果は絶大、その後、よるの礼拝の度ごとにその黒い飲み物を飲むようになった。

コーヒーが廻り世界史が廻る5ページ