コーヒーからカフェインを除去する方法ですが、コーヒー生豆の段階で除去するのが基本になっています。また、カフェインは水溶性の物質ですから、カフェイン除去には水が使われます。
しかし、水は、カフェインだけでなくて他のコーヒー成分も一緒に除去してしまうので、それを最小限に抑える必要があります。
その方法(コーヒー生豆からカフェインを除去する方法)として、有機溶媒を使ってカフェインを除去する方法と、有機溶媒を使わないでカフェインを除去する方法が知られています。
後者の有機溶媒を使わないでカフェインを除去する方法には、Swiss Water Process(スイスウォータープロセス)とCarbon Dioxide Process(二酸化炭素プロセス)が知られています。
前者の有機溶媒を使ってカフェインを除去する方法には、インダイレクトプロセスとダイレクトプロスが知られています。
ダイレクトプロセスの脱カフェイン処理方法では、蒸気や熱湯を使って膨潤させたコーヒー生豆を抽出槽に持ってきて、直接、コーヒー生豆を有機溶媒と接触させて、コーヒー生豆からカフェインを取り除いています。
コーヒー生豆の細孔を膨潤させて開かせるために蒸す時間は、約30分と言われています。使う有機溶媒は、ほとんどの場合、酢酸エチルで、約10時間くらいコーヒー生豆と酢酸エチルを接触させると言われています。