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コーヒーの抽出について

原料に含まれている成分を、溶媒を使って分離する操作を抽出と呼んでいます。

原料が液体ならば「液液抽出」、固体ならば「固液抽出」と表現できるのだと思います。

食品工業の分野で多用されている抽出は固液抽出で、焙煎コーヒー豆からのコーヒー有効成分の抽出も固液抽出だと考えています。(おそらく、間違い無いと思います)

固液抽出には、溶媒を使って、固体表面に付着している成分を回収したり除去したりする洗浄操作も含まれます。

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なお、溶媒の条件ですが、食品成分の抽出に使用するわけですから、人体への安全を考慮するのが絶対的条件となります。

コーヒーの抽出では、沸騰させた湯(水)を少しだけ冷ましてから、コーヒー有効成分抽出の溶媒として使用しています。(湯の温度は、92度~96度くらいが適正だと言われています。)

 

コーヒーの有効成分は、焙煎コーヒー豆中に不均質に分布しています。そのコーヒー有効成分をスムーズに抽出するため、抽出の前処理として、焙煎コーヒー豆を細かく粉砕(顆粒or粉の状態に)します。

焙煎コーヒー豆には、コーヒー抽出の対象となる成分以外にも、色々な成分が含まれています。

 

コーヒーを美味しくする成分だけでなくて、コーヒーを不味くする成分も含まれているわけです。そして、そのコーヒーを不味くする成分も、程度に差があるわけですが、抽出されているはずです。

ですから、できるだけ美味しいコーヒーを飲むためには、コーヒー有効成分の収率と選択的分離を意識する必要があるのだと思います。