キリスト教にとっての異教徒(イスラム教)の飲み物であったコーヒーに、1605年、「コーヒー洗礼」を授けたローマ法王(1535年~1605年)。
以後、キリスト教徒も、おおぴらにコーヒーを飲むようになったと伝えられています。
16世紀後半から17世紀前半にかけて、キリスト教世界にもコーヒーが浸透して来ます。イスラム世界を旅したヨーロッパ人によって、コーヒーがヨーロッパに持ち込まれます。
17世紀の初め、キリスト教の中心地バチカンでは、異教徒(イスラム教)の飲み物であるコーヒーを禁止しようとする動きがありましたが、法王クレメンス8世(orクレメント8世)はその動きを退けて、コーヒーに洗礼を授けてキリスト教徒の飲み物としたという話が伝えられています。