年老いた珈琲豆焙煎屋は、30数年間に及ぶコーヒー豆焙煎経験を持っています。
その経験から、「コーヒー豆を焙煎する才能」という才能が存在しているとは、どうしても考えられません。
コーヒー豆の焙煎とは、コーヒー豆焙煎機というマシーンを使って、コーヒー生豆を焙煎コーヒー豆に品質変換させる技術操作だと、年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。
コーヒー豆の焙煎は「才能」でするものでは無くて、経験・知識・技術の蓄積にプラスして、その経験・知識・技術を蓄積を土台として培ってきた感覚(インサイト)を駆使するマシーン操作だと思っています。
コーヒー豆の焙煎もそうなのですが、食品加工の技術や加工時の食品の反応(変化)は、物理的にも、化学的にも、ある程度まで解明されています。
その基礎知識さえ身につければ、あとは経験・技術の積み重ねが物をいう世界だと、これまでの30数年の経験から断言することができます。
自分が頭に描いている、焙煎コーヒー豆があるとします。
どのように焙煎すれば、そのような状態になるのかを理論的にわかっていたとしても、ある程度の経験がなければ、思うように焙煎制御することができません。
ですから、昔からコーヒー豆の焙煎は、「奥が深い」といわれているのだと思います。
コーヒー豆の焙煎加工技術に必要なのは、才能ではなくて、経験の積み重ねだと年老いた珈琲豆焙煎屋は確信しています。
考えてみれば、食品加工・調理の世界は、すべてそうなのだと思います。
【目次】
- 第1章、コーヒー豆の焙煎を簡単に表現すると|プロにとってのコーヒー豆焙煎
- 第2章、とある地方都市で零細な珈琲豆自家焙煎店を営んでいる珈琲屋の親父がコーヒー豆の自家焙煎について語ります
- 第3章、何故、コーヒー豆を焙煎するのだろうか
- 第4章、焙煎コーヒー豆の焙煎度
このエントリー記事「年老いた珈琲豆焙煎屋の体験的コーヒー豆自家焙煎論」は、年老いた珈琲豆焙煎屋がキンドルでセルフ出版している電子書籍『田舎の小さなコーヒー豆自家焙煎店のおやじがコーヒー豆の自家焙煎について語ります』の中に、1つの章として収録しています。