【目次】
- はじめに
- 【1】コーヒー豆(生豆)を解剖する
- (1)コーヒー果実の種子 | コーヒー生豆
- (2)コーヒー果実の構造
- (3)コーヒー豆の精製
- (4)コーヒー豆(生豆)が堅い理由
- (5)シルバースキン(銀皮)
- (6)コーヒー豆(生豆)に含まれている化学成分
- 【2】植物細胞
- (1)細胞の単位構造
- (2)細胞壁
- (3)液胞
- (4)細胞間隙
- コーヒー豆の細胞
- (1)コーヒー豆(生豆)の細胞構造
- (2)焙煎中のコーヒー豆細胞構造の変化
- (3)焙煎コーヒー豆と細胞間隙
【PR】この記事と、ほぼ同じ内容のテキストを、キンドルでセルフ出版している電子書籍「コーヒー豆自家焙煎談義(第4集)」に収録しています。
はじめに
コーヒー果実の栽培、収穫した果実からコーヒー生豆を取り出すコーヒー豆の精製、精製したコーヒー生豆の保管・輸送、コーヒー豆の焙煎、焙煎したコーヒー豆の保管、焙煎コーヒー豆の粉砕、コーヒーの抽出という過程を経て1杯のコーヒーが出来上がります。
そのどの段階でダメージを受けても、1杯のコーヒーの味は大きく変わってしまうのですが、最も1杯のコーヒーの味に影響を与えるのが、コーヒー果実を栽培して、その栽培・収穫したコーヒー果実からコーヒー生豆を取り出すコーヒー豆精製の段階で、1杯のコーヒーの味の60~70%くらいに寄与していると言われています。
コーヒー豆(生豆)の品質は、コーヒー果実の栽培と、そのコーヒー果実から種子(タネ)を取り出してコーヒー豆(生豆)に精製加工する方法によって決まると言われていて、コーヒー農家の人たちのコーヒー果実栽培に注ぐ手間と栽培についての専門知識が多ければ多いほど、コーヒー豆(生豆)の品質が良くなると言われています。
年老いたコーヒー豆焙煎屋は、品質の良いコーヒー豆(生豆)を手に入れて丁寧に焙煎加工することで、一杯のコーヒーの味が格段にレベルアップすると考えています。
そして、丁寧に焙煎加工した焙煎日からそれほど日数の経過していない自家焙煎コーヒー豆を提供するのが、街中の小さなコーヒー豆自家焙煎店の仕事だとも考えています。
街中の小さなコーヒー豆自家焙煎店は、小型業務用ドラム式コーヒー豆焙煎機を使ってコーヒー豆を自家焙煎しています。
その特徴を最大限に活用すれば、中型・大型の熱風式コーヒー豆焙煎機や流動床式コーヒー豆焙煎機で焙煎したコーヒー豆と完璧に差別化した、街中の小さなコーヒー豆自家焙煎店でなければ生み出せない、品質レベルの高い自家焙煎コーヒー豆をコーヒー消費者に提供できるはずだと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。
品質レベルの高い自家焙煎コーヒー豆を作り出すには、コーヒー果実やコーヒー豆の物性に対する理解が必要不可欠だと考えています。
そして、コーヒー豆の物性を知るためには、コーヒー豆の構造についての知識やコーヒー豆の物性に影響を及ぼしている生物学的知識も必要になると考えています。
そこで、『コーヒー豆の構造とその構造(特に細胞構造)がコーヒー豆焙煎に与える影響』について調べてみました。
年老いた珈琲豆焙煎屋は街の小さなコーヒー豆自家焙煎店の親父で、コーヒー愛好家ですが研究施設でコーヒーを研究している研究者ではありません。
ですから、記事内容・記事構成は、年老いた珈琲豆焙煎屋の独断と偏見と推測・想像に基づく物語となっています。
研究論文タイプの記事では無くて、年老いた珈琲豆焙煎屋は「このように考えている」というタイプの読み物です。