「アザーマイルド」という用語は、コーヒー取引用の分類用語だとエカワ珈琲店は考えています。
ICO(国際コーヒー機関)では、コーヒーをコロンビア・マイルド、アザー・マイルド、ブラジル&アザー・アラビカ、ロブスタの4つのグループに分類しています。
アザー・マイルドは、コロンビア・マイルド(コロンビアやタンザニア)以外の水洗式アラビカ種生産国のコーヒー豆。
コーヒー豆の取引タイプは、アラビカ種の場合、水洗式のコロンビアマイルドとアザーマイルド、非水洗式のアンウォッシトアラビカに分類されています。
ロブスタ種については、分類はロブスタだけです。
コロンビアマイルドの生産国は、コロンビア、ケニア、タンザニアです。
それ以外の水洗式アラビカ種のコーヒー豆生産国のコーヒー豆が、アザーマイルドに分類されています。
アンウォッシュドアラビカの生産国は、ブラジル、エチオピア、イエメン、ボリビア、パラグアイとされています。
コーヒー文化学会編集のコーヒーの事典でアザー・マイルドを調べると
「Other mild」はO.Mと略される。取引上分類される4つのタイプ(C.M、O.M、U.R、O.R)のひとつ。
ちなみに、取引上分類される4つのタイプとは、ニューヨーク取引所でのコーヒーの産地取引タイプで、先物取引では、この4つのタイプが対象となっているそうです。
コーヒー文化学会編集のコーヒーの事典(2001年12月刊行)で取引タイプを調べると、4つの取引タイプに分類されるコーヒー豆生産国は以下のようになります。
取引タイプ
(1)コロンビア・マイルド(アラビカ種/水洗式)
コロンビア、ケニア、タンザニア
(2)アザー・マイルド(アラビカ種/水洗式)
メキシコ、ペルー、エルサルバドル、ジャマイカ、コスタリカ、グァテマラ、ホンジュラス、ベネズエラ、インド
(3)アンウォッシュドアラビカ(アラビカ種/非水洗式)
ブラジル、エチオピア、ボリビア、パラグアイ、イエメン
(4) ロブスタ(ロブスタ種)
カメルーン、マザガスカル、アンゴラ、コンゴ、ウガンダ、ガーナ、トリニダードドバゴ、コートジボアール、インドネシア