珈琲屋ですから、当然、美味しい水についてあれこれ考えたことがあります。
蒸留水のように不純物を全く含んでいない水は、飲んでも美味しいと感じません。おそらく、水の味は、その水の中に含まれている成分とそのバランスによって決まるのだと思います。
おいしい水
水に含まれる成分には、水の味を悪くする成分と良くする成分があります。そして、美味しい水は、水の味を良くする成分を含んでいて、水の味を悪くする成分を含んでいない水だと考えています。
その水の味を良くする成分として挙げられるのが、ミネラルと呼ばれている物質です。
ミネラル
ミネラルとは、水の硬度の成分であるカルシウムやマグネシウムなどの物質、ナトリウムや鉄やマンガンなどの水の中に溶けている微量な金属類で、これらの物質の量やバランスが水の味を左右するとも言われています。
大雑把にミネラルを説明すると、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどの水の中に溶けている無機塩類。
あるいは、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、マンガンといった鉱物で水の硬度に関係している。
ミネラルと味
ミネラルをたくさん含んでいる水は、かたくてしつこい味になると言われています。そして、水にものすごくたくさんのミネラルが含まれていると、苦味・渋み・塩味を感じるようになると言われてます。
ミネラルを少ししか含んでいない水は、コクの無い気の抜けたような淡白な味の水になると言われています。
ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム
ナトリウム
塩化ナトリウムが多く含まれていると塩辛くなるとされています。
カルシウム
適度に含まれていると、水の味が引き締まると言われています。多すぎると重くて粉ぼっい味の水になるとされています。
マグネシウム
あまりにも多く含まれていると嫌な苦味が強くなると言われています。
カリウム
適度に含まれていると、水の味を引き締めるとされています。
コーヒー豆とミネラル
コーヒー生豆に含まれている無機成分は、ミネラルと総称されている物質です。燃えてしまっても灰として残る成分です。
カリウム、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、鉄など、これまでに33種類の無機成分(ミネラル)が、コーヒー生豆から検出されています。
コーヒーとミネラル
ミネラルとは、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、マンガンといった鉱物で、水の硬度に関係しています。
淹れたコーヒー(コーヒー浸出液)の99%は水ですから、一番重要なコーヒー(コーヒー浸出液)の成分は水(使用する水)だと言われています。
そして、水に含まれているミネラル成分は、コーヒー(コーヒー浸出液)の色や味覚に影響を与えると言われています。
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